予防歯科

予防歯科について

予防歯科治療について

予防歯科治療とは、治療をしなければならない程痛みのある状態になる前に、むし歯や歯周病といった口腔内の病気を予防するための診療科目となります。

予防歯科治療でできること

PMTC(歯のクリーニング)について

普段から定期的に歯磨きによるブラッシングを行っていても、歯に付着したカフェインやニコチンによる色素沈着や、歯の表面に定着してホームクリーニングの除去が難しい汚れなどが残ってしまいます。毎日の口腔ケアでは落ちなかったプラークが原因となるバイオフィルムを、プロの歯科医師や歯科衛生士が専門の機器で除去をします。定期的なクリーニングとメインテナンスを継続的に繰り返すことで、虫歯や歯周病だけではなく、口腔内の様々な面で予防が可能です。また、今後ご自身の口腔ケアをどうおこなっていくかについて、自分の口腔内の状況を把握した上で、専門医からアドバイスを受けることも出来ます。

定期的な歯のクリーニングを行わないと

歯のクリーニングは除去だけではなく、歯石や歯垢が溜まりやすくなるのを予防することにも繋がります。セルフケアでは落としきれなかった歯垢はやがてバイオフィルムという嫌気性細菌が集まった、例えるならばぬめりがある水あかのようなものを形成します。バイオフィルムは歯と歯ぐきを剥がしてしまい、歯周ポケットという歯周病菌の温床をつくる原因となります。その状態を放置すると、歯ぐきが赤く腫れ、やがて歯周病という症状に侵されてしまいます。歯周病は静かに進行していくので、痛みが現れ始めたら歯のクリーニングだけでは治療は不可能となります。ご自身のセルフチェックもまた、早期的な予防となります。

歯周病について

ご家庭でできるホームケアについて

皆さんは「8020運動」というのをご存知でしょうか?1989年(平成元年)より厚生労働省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。一般成人の歯は、標準で28本あるとされます。しかし、80歳以上の高齢の方でも、20本以上の歯が健康で使うことができるのであれば、食生活に不自由がなくほぼ満足することができると言われています。厚生労働省では、以下のように8020運動を推進しております。

残存歯数が約20本あれば食品の咀しゃくが容易であるとされており、例えば日本人の平均寿命である80歳で20本の歯を残すという、いわゆる8020運動を目標の1つとして設定するのが適切ではないかと考えられる 。

生涯80歳になっても健康な歯を維持していくには、ご自身で行うホームケアも重要となってきます。当院では、お子様からご高齢の方まで出来るホームケアの仕方について患者様の口腔内の状況からどのようにケアを行っていけばいいかについてご指導いたします。まずは、当院へお越し下さい。

虫歯予防は産まれてくる赤ちゃんにも影響します

もし、家族にむし歯菌や歯周病菌を持っている方がいたら、口と口を経由して他人に感染する恐れがあります。しかし、妊娠中の方にむし歯があると、実は生まれる前の赤ちゃんにも影響があります。妊娠中はお母さんが蓄えた栄養をお腹の赤ちゃんに運搬しすくすくと成長するように、母子ともに胎盤で繋がっています。ということは、もしお母さんが口腔内にむし歯菌や歯周病菌をお持ちだと、その胎盤を通って赤ちゃんに行き渡ってしまう危険があります。過去に、歯周病の妊婦さんは歯周病でない妊婦さんに比べて約5倍も早産になりやすいというデータがあります。妊娠期には、女性ホルモンの増加により、口腔内で細菌が繁殖しやすくなります。しかし、細菌から自分を守ろうとする細胞が、出産を促す物質や子宮収縮を起こす物質を作りむし歯菌や歯周病菌に対抗しようと異常繁殖します。それにより、早産につながるという諸説もあります。お腹の赤ちゃんのためにも、口腔内を清潔に保ち、むし歯菌や歯周病菌を移さないように予防する必要があります。

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